「ファミえんとは」を述べさせていただく前に、昨日見た夢の話をします。
興味ない方はこのあとの１２行は飛ばしていただいて結構です。

僕は目が覚めると、池袋西口公園の噴水の縁石にもたれ掛かっていることに気づきました。
近くを見渡すと、持っていたカバンはなく、靴も履いていませんでした。
そうだ、ロサ会館近くの居酒屋を２軒とガールズバーをはしごした後、泥酔のまま、
ここで寝落ちしてしまったんだろうと、もう四十路になろうとしているのにと自分を恥じました。
すると、突然、眩しい光に包まれるやいなや、水色の強大な生き物のような物体の背中に乗って
富士山上空を飛行しているではありませんか。
その水色の大きな体の生き物の背中はゆったりと暖かく、とにかく懐かしく、大変に居心地が
よかったのです。時間は早送りのように進み、夕暮れからどんどん空が暗くなり、夏の夜風に身を
まかせている僕の目の前でこれまでに見たことがないような美しい花火が次々に上がったのです。
まるで、ファミえんみたいだ。
何も持っていない、靴すら履いていない僕は子供のように笑っていました。


さて、今年で７度目の開催となりました「エビ中のファミリー遠足 略して ファミえん」
正直、今年は開催するかどうかについて、かなり職員内でも協議を重ねました。
ただ、皆さんご存知の通り、私立恵比寿中学開校１０周年の今年、エビ中毎年恒例行事と
なったファミえんをやらないわけにはいかない、とは思っておらず、それ以上に今、進化の
真っ只中にいるエビ中メンバー６人に今年の夏一番楽しい思い出をたくさんの人と過ごさせて
あげたい、このこと一心で開催を決めました。メンバーもエビ中を好きでいてくれている皆様も、
もちろん我々も今しかないんです。今は今しかない。今年の夏は今年にしかやって来ない。
はじめまして令和元年！　今年もよろしくファミえん！


ファミえんがあるからエビ中ファミリーが山中湖に集まったのではない。
エビ中ファミリーが集まるからそこがファミえんになるのだ。

僕に影響を与えた偉大な批評家に倣って、この言葉を今年のファミえんの挨拶の言葉に
代えさせていただきます。


皆様のご来場、心よりお待ちしております。


藤井ユーイチ
（私立恵比寿中学校長、３９歳男性、練馬区）